平田牧場

コラム

飼料用米ブランド日本一コンテストで農林水産大臣賞受賞しました。

2018.04.11 コラム コラム

平田牧場の豚はすべて日本のお米を食べて育ちます。2018年、平田牧場の飼料用米プロジェクトが、「飼料用米活用畜産物ブランド日本一コンテスト」の最高位である農林水産大臣賞受賞を受賞。飼料用米を推進する国から、飼料用米を活用した畜産物のブランド化について優れた取組みであると評価されました。なぜそれが表彰されるに値することなのか?日本の食と国土、環境を守るための当社の取り組みの一つを、ご紹介いたします。

水田を守るとは

現在、日本の食料自給率は主要先進国の中では最も低い 40パーセントあまり。食肉用家畜の穀物飼料はほとんど自給できていません。一方、米の消費減少による減反政策や農業従事者の高齢化などの影響で、日本の水田の35パーセントが休耕田や転作田となっています。荒れた農地は害虫の繁殖などにより地域の環境を悪化させ、水田の多面的機能と言われる温暖化防止、貯水機能、洪水や地すべりの防止機能など、目には見えない大切な機能を失うことにもなり、影響は農業だけに留まらなくなってしまうのです。

飼料用米プロジェクトで描く未来

私たちは山形県庄内で、休耕田を利用し飼料用米を作ってそれを豚の飼料にする環境保全型「飼料用米プロジェクト」を10年以上前から進めています。2017年には作付面積 2,220ha、集荷量は11,696tに達し、その規模は日本一を誇ります。平田牧場の20万頭すべての豚を飼料用米で育て、その排泄物を良質な完熟有機堆肥に仕上げて飼料用米作りに役立てる ー このような畜農が連携する昔ながらの自然な資源循環システムの構築を目指してきました。今回の受賞を更なる励みに、日本の美しい自然と国土を守り、子どもたちに確かな未来と持続可能な社会を手渡していきます

日本の米育ち豚は美味しい

昔から庄内では「落ち穂拾いをした鴨は旨い」と言われています。実際、米を食べて育った豚の脂身にはオレイン酸が多く甘みと旨味があり、リノール酸が少ないことから脂の酸化を抑制し、味が良くなるという理化学分析結果もあります。創業以来、私たちがこだわり続けてきたことは健康な豚を育て安心して食べられる食品を作ること。顔の見える生産者の方々の日本の米で美味しさも食料自給率もアップさせる平田牧場の取り組みは、地域経済をも支える取り組みへと発展し、先進的な農業モデルとして注目を集めています。